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2015年5月24日 (日)

ユトリロとヴァラドン展でぶっとびママにのまれる

チラシをひと目見た時から「絶対行こう!」と決めていた

「ユトリロとヴァラドン 母と子の物語」展

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に行ってきました。

ユトリロといえば身近なパリの風景を好んで描いた、
100年前に活躍したフランス人画家。
独特な色遣いが印象的なアーティストですが、
その母・ヴァラドンもまた画壇で活躍した女性画家。
その2人の作品が日本初公開のものも含め、
約40点ずつ紹介されているのがこの展覧会です。
2人の作品を同時に鑑賞できる機会は滅多にないとあって、
平日の夕方という微妙な時間でも、来館者が途絶えることはありませんでした。

展覧会では2人の人生もまた紹介されているのですが、
ヴァラドン、とんでもない、かなりぶっ飛んでるママなんです!

娘時代はサーカスに憧れて曲芸師になるも、空中ブランコから落下して断念。
その後は美貌をいかして画家のモデルになります。
美人ゆえルノワール、ロートレック、エリック・サティはじめ
とてつもなくゴージャスな殿方たちと浮名を流し、やがてユトリロを出産。
…ってさらっと書きましたが、父親は不明だそうです。
(ヴァラドン本人もわからなかったとか)

その後は結婚、不倫、離婚、
さらにユトリロの数少ない友達の1人と、21歳年の差再婚!!
こんなぶっとびママに付き合わざるを得なかったユトリロは、
子供の頃から精神不安定で、
なんと10代からアルコール依存症になり、生涯お酒に悩まされることになります。

2人の作品を見ていてもそんな雰囲気は漂いまくり。

母親の愛情を求めながらも満たされないユトリロの絵は人影もなく色遣いも淋しげ。
対して母は、意思の満ち満ちた描線で人物を描き、
色遣いもビビッドで大胆、人物・特に女性の眼力がとてつもなく強い!

アートも人生も、やりたいようにやるよっ!」
という彼女のシャウトが聞こえてきそうです。

2人が使ったパレットもそれぞれ展示されていましたが、
ユトリロは繊細な色を出すのに熟考していたんだろうなぁと思われる
やや神経質なパレット。
ヴァラドンは絵の具を迷いなくぶちゅ~っと出し・・・出し過ぎですってば、お母さん!
とツッコミたくなるパレット。

鑑賞しながら最後までユトリロへの「お気の毒です」という気持ちが消えませんでしたが
そもそもユトリロが絵を描き始めたのはアルコール依存症の治療のためだったそうなので、
とんでもママなしには、この偉大な芸術家は生まれなかった、というのも複雑・・・。

最後は恒例、印象に残った作品のハガキを購入!


・・・


気がつけばユトリロ1枚、ぶんぶんママ4枚・・・。
私もすっかりぶっとびママのペースにのまれたようです。


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