ギロッポン寄席で、イマドキの落語と未知との遭遇
ここ数年落語にどっぷりはまっている20年来のマブダチ・Lちゃんに、
週末、寄席デビュー
させてもらいました!
しかも、なんとたった1日しか出現しないという貴重な寄席、
ギロッポン寄席でのデビューです!
場所は「ブルーマン」の公演などを行ってきたZeppブルーシアター六本木。
落語×六本木という珍しい・魅力的な組み合わせとあって
満員御礼、チケットソールドアウト。
しかも出演は
三遊亭円楽さん、柳家喬太郎さん、三遊亭白鳥さん、立川志の春さんという
豪華な顔ぶれ。
そんなチケットが手に入っただけでも光栄なのに、
大好きな喬太郎さんが出演するLちゃんが全精力を込めてゲットした席は、
なんと1列目のセンター!!!フライングゲット!
初落語というのにこんなに甘やかされて良いのだろうかと
若干キョドりながら席についたのですが、
いやもうほんと、想定外の衝撃いっぱいのデビューとなりました。
まず驚いたのが噺の内容がイマドキ!であること。
八っつあんとかご隠居さんが出てきて、てやんでーみたいな(知識が貧弱)
話が展開するのかとおもいきや、
いきなり Yahoo!知恵袋 の話ですよ!
その後もホストクラブやら、浦和VS木更津の地元愛バトルやら、
極妻を彷彿とさせる噺やら・・・
八っつあんは遂に登場しませんでした。
そして・・・噺家さんたちの瞬間対応能力の高さ!
何を話すかは高座に座ったあと、観客の反応や前の演目の流れを読んで、
なんとその場で決めているんですね!
しかも喬太郎さんにいたっては、
この日春日部で1席あった後、ギロッポン寄席に駆けつけて、
1時間後には新宿の寄席に出演しなきゃならないという
とんでもないスケジュール。
なのにその状況すら即座にネタにしていましたから、う~ん凄い。
ところで落語って「まくら」と言われる導入部分があって、
その後1人で何役も演じ分けるメインの演目に入っていくわけですが、
このまさに“変わり身”の瞬間にしびれました。
どこで演目に入るかは噺家さん次第なので、
予想していないところで突然くる場合も。
「あ、そろそろくる?くる?・・・キターーーーーー!!!」
べったりした液体踏んづけたらエイリアンきたー!
廻船問屋とワルダクミしてたら印籠きたー!
キャンプ中、ちょっとHな雰囲気になったらジェイソンきたー!
みたいな(?)爽快感。
とにかくこれが私には鳥肌モノで、すっかりやみつきになりました。
トリはもちろん円楽さん。
子供の頃から「カッコいい噺家さん」として認識していた方だったので、
生で見られて純粋に感動!
そして演目が終わった時に、会場のあらゆる方向を見て
「ありがとうございました、ありがとうございました、ありがとうございました…」
と、10回以上ささやいていらっしゃったのが印象的でした。
いやーまた新しく、面白いものを発見してしまいました。
もうすぐにでも寄席に行きたいんですが、
その時は古典芸能を見に行こう!じゃなく、
新しい笑いを見に行こう!という心構えで挑まなくては。
とりあえず番組で随分前に取り上げたこの1冊、再読しよ。
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