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2017年7月

2017年7月16日 (日)

番組10周年記念北海道文学旅③~池澤夏樹館長!

みなさんに支えられて10周年!
メロディアスライブラリー北海道文学の旅、旅の後半は札幌へ移動し・・・

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街中にあるとは思えない、緑あふれる文学館・北海道立文学館へ。


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文学館は、芝生が素晴らしく美しい中島公園の中にあり、
文学について知識を深めたあとは緑の中で寝転んで読書したい・・・
そんな読書欲をくすぐるスポットです。
文学館というとちょっと堅苦しいイメージかもしれませんが、
こちらのくつろいだ雰囲気に誘われてか、
デートスポットとしても人気だそうですよ。

さて館内を谷口孝男副館長に案内していただいたのですが、
1周すると北海道文学の歴史・流れがとても良く理解できる
わかりやすい常設展示室は必見!


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アイヌ民族の文学からスタートして、
明治時代北海道に現れた文学者たちのこと。
大正から昭和の北の大地での創作活動。
終戦直後には出版社がこぞって北海道に移ってきたという歴史を知って、
小川さんも大変驚いていました。
そして我らが三浦綾子さん、渡辺淳一さん、倉本聰さん・・・今につながる方々まで。

中には渡辺淳一さんのミューズともいえる加清純子さんの写真も。
彼女の衝撃的な生き様は中学生の頃から知っていたのですが、
その姿を写真で見るのは初めて。
「やっと会えたね・・・」的な感慨もありその前からしばし動けませんでした。
(文学のことでもミーハーなワタクシ)


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そして常設展示にも登場されている池澤夏樹さん
この北海道立文学館の館長をされている池澤さんに
今回お会いすることができました!


芥川賞作家で、今も精力的に作品を発表していらっしゃる池澤さん。

今回番組で取り上げた「静かな大地」では私を泣かせた池澤さん。
(勝手に泣いたんですが)

週刊文春「私の読書日記」では、ほぼ月1ペースで書評を発表されている池澤さん。

世界文学30冊、そして日本文学30冊の、個人編集全集を刊行している池澤さん。

つまり、笑撃作・町田康さん翻訳の「宇治拾遺物語」を世に出して下さった池澤さん。

そして!北の大地で文学館のリーダーを務められている池澤さん・・・

「作家は体力勝負」と常々小川さんも言われていますが、

一体どんな超人とお目にかかれるのか?!


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やや緊張気味の私たちの前に現れたのは、
物腰柔らか、
例えば全集について質問すると、
私にもわかるよう編集のいろはの「い」から懇切丁寧に説明して下さる、
とても気さくな方でした。

そのお人柄は小川さんとの対談・
7月16日(日)、23日(日)午前10時~の
パナソニックメロディアスライブラリーを聞けば伝わってきますよ☆





【おまけ・・・というかふと疑問に思ったこと】

「作家は体力勝負!」とおっしゃる小川さん。
日々規則正しく、とても健康的に過ごされていますが、
ブームが去った相当後まで
「ビリーズブートキャンプ」を真面目にされていたんですよね。

あれ・・・いつ止めたんでしょうか・・・

はっ!もしや・・・
まだやっている?!?!?!?!?!?!

2017年7月 9日 (日)

番組10周年記念北海道文学旅②~アイヌ文学を旅する

みなさんに支えられて10周年!
メロディアスライブラリー北海道文学の旅、続いての目的地は…

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旭川の川村カ子トアイヌ記念館
萱野茂さん著
「アイヌの昔話-ひとつぶのサッチポロ」を携えてやってきました。

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昨年設立100周年を迎えた日本最古のアイヌ博物館で、
旭川近文アイヌの首長だった川村イタキシロマが開設。
館長は代々家族が継ぎ、
一族でアイヌの風俗を伝える品々を保存・展示してきた貴重なスポットです。

アイヌの昔話もユニークですが、
アイヌ文化を今に伝える展示品にも驚きがいっぱい!

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北海道の厳しい寒さをしのいできたチセ(伝統民家)。
壁が笹の葉でできているのですが、これだけの厚みがあるんです!
笹を集めるのも、なめしたりするのも、さぞ大変だったことでしょう。

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衣服・装飾品などに施された模様はデザイン性が非常に高く、
小川さんも1品1品に関心。

そして何といっても忘れられない一品となったのが、
コチラ!

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なんだかわかりますか?

鮭の皮でできたブーツです!!!
昔は川からあふれるほどいたという鮭。
魚なのでその皮は防水性が高いし、
背びれを靴底にもってくればスパイク代わりになって滑らないという
冬には欠かせないアイヌの知恵の詰まったアイテムです。
一見パッチワークっぽいデザイン。
まさか鮭のパッチワークだったとは・・・!

番組に出演していただいた副館長の川村久恵さんに
展示品をくまなく説明していただきましたが、
家庭で子熊を飼って、人間の母乳で育てていた風習や、
首長に選ばれるには「手先が器用であること」が絶対条件だったとか、
「ラッコ」「ピリカ」はアイヌ語だとか、
小川さんと2人、ずっと「へー!」「へー!!」と言っていたような気がします。

同じ日本に住んでいるのに知る機会が少ないアイヌ民族のこと。
北海道という国内に、こんなにも魅力的な文化があります。
旭川に行くことがあれば是非川村カ子ト記念館へ。
でもまずはアイヌの昔話を手にとって、
アイヌの情緒を味わってみてはいかがでしょうか。

【おまけ】

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             小川さんと私の衝撃度を物語る証拠写真。

 

                  この時何を聞いたかは・・・不明ですが。

2017年7月 6日 (木)

東京でしか買えない!「遂にここまできた」コスメ発見!!

肌寒い日々にうかうかしていたら、東京に唐突に真夏が到来!
“ビール”とか“プール”などの夏ワードが踊る記事を
必死に仕上げているふじまるです。

さて夏は“お土産”関連の記事もニーズが高いのですが、
先日とあるコスメ業界の事情通とお会いする機会があり、
「東京でしか買えない、東京土産になりそうなコスメってあるんですかね?」
と聞いてみたところ・・・

「あります!
しかもコスメ業界のリーサルウエポンになりそうな、
今話題のコスメが・・・」



なんですとぉ?!
さすが事情通。
思いっきり食いついた私に彼女が紹介してくれたのがコチラ!



ウーマンエッセンシャルズ
おしゃれ素敵なパッケージですが、
実はこれ、なんとも珍しい、
女性のデリケートゾーンをケアするためのコスメなんです!

フランスで、2人の女性が立ち上げたブランド。
①洗う ②保湿する ③肌にハリを与える・・・という3つのステップ、4つの商品が、
日本に上陸しました。

「デリケートゾーン専用コスメ?!?!?!?!?」
最初は私もかなりびっくりしましたが、
ラン科の植物のエキスを配合している製品はどれも、
「最もデリケートな部位に使える」コスメだけに、全身に使えるんですね。

とにかく香りが優しい!
ランといっても控えめな甘い香りで、使っている間優雅な時間が流れます。

事情通の彼女によると、ウーマンエッセンシャルズの上陸を追いかけるように、
他のブランドのデリケートゾーンケア製品も発売されるそう。

コスメ好きなら誰もが知っている某有名コスメジャーナリストも
この流れに興味津々で、近々記事を書かれるとか書かれないとか・・・。

とにかく!東京案内ジャーナリスト(いつからそんな肩書?!)としては、
東京限定品である点、これは見逃せません!
伊勢丹新宿店ビューティアポセカリー
でしか手にないらないコスメ、要注目です。

2017年7月 2日 (日)

番組10周年記念北海道文学旅① “氷点”を旅する

7月!

『メロディアスライブラリー』は今月放送開始10周年を迎えました。
小川洋子さんとラジオを通じて文学遺産を楽しんで下さっているみなさん。
みなさんの支えあって、ここまで回を重ねることができました。
本当にありがとうございます。

さて「10周年の節目にはどこかへ文学旅行したいねぇ~」と
前々から憧れのように話していたのですが、
念願かなってスタッフ全員、本を携え北海道へ飛ぶこととなりました!

まずは番組でもかつて2週に渡って熱く取り上げた
三浦綾子さんの『氷点』の舞台・旭川へ。
タクシーの運転手さんは「旭川といえば氷点だよ!」と誇らしげに説明してくださるし、
街には「氷点橋」「氷点通り」が。
もちろん作品に出てくるスポットも街中に点在しているし、
旭川は「三浦綾子テーマパーク」のような場所なのです。

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今回は『氷点』の重要な舞台となった外国樹種見本林の中に建つ
「三浦綾子記念文学館」へ。

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番組に出演してくださった学芸員の長友あゆみさんに
早速見本林を案内していただきました。

その名の通りドイツの林にでも迷い込んだような、
日本林離れ(?)した雰囲気の異国情緒あふれる場所です。

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数歩歩くごとに
「辻口家」「陽子が北原と出会った場所」「陽子が別れを告げた場所」など
『氷点』の名シーンが次々現れます。
学芸員さんたちは文章を丹念に分析しながらその場所を推理し、
看板を設置しているのだそう。


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堤防沿いの何気ない道がどこまでも直線で、消失点がとても北海道らしかったり、
本州とは違う緑の色(黄緑っぽい)も印象的でした。

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番組の収録は文学館の2階で。
まるで木の中に部屋があるかのよう!緑あふれる文学館です。

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三浦綾子さんの作家活動の全てが1周でわかる第一展示室では
その超人的な執筆量に小川さんと二人で度肝を抜かれました。

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三浦ご夫妻の写真が数多く展示されていますが、
綾子さんのおちゃめな表情やお2人のラブラブ写真、
結核療養中でもお酒やタバコを止めない不良患者だった、
なんていう綾子伝説を聞くにつれ、
「罪」や「許し」を追求した真面目な作家のイメージの三浦綾子さんが
以前よりかなり身近になりました。

旭川に行って得た三浦綾子さんの空気感。
今後の読書のためにも大収穫でした!



【おまけ】

三浦綾子さんの作品などが販売されている文学館の売店。

大人気商品はこれだっ!!!!!





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                            「綾子ミント」(216円)!!!

                見本林の空気のような爽快感をあなたに・・・


                                                         (すいません、勝手に宣伝文句考えました)

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